リムジンバス(2)

さてこの成田空港行きリムジンバスですが、本日は都内某ホテルから乗車しました。TCATからよりもここの方が私には便利です。宿泊者でなくともホテルのロビーでバスを待てるのもなかなかよいです。

ここは、ホテル内にリムジンバスのデスクがあって、ホテルの係員とバスの係員が両方常駐しています。ホテル前から空港バスが発着するのはよくありますが、多くの場合、ホテルとバス会社との関係は、乗降場所を貸す側と借りる側というだけでしかなく、ホテル側はバスには一切関わらないのが普通です。というか、互いの間にはものの見事にキッパリと線引きがされていると言っていいでしょう。一般にバス会社の感覚として、素人に自分たちの仕事に関わりを持たせたくない、というマインドがとても強いと感じます。プロ意識といえば聞こえはいいですが、この意識のために柔軟なサービスができないような場面はいろいろあるように思います。でもここでは、バスのチケットの販売や乗客の案内などもホテル側が結構関わっていて、宿泊者にとってはホテルのサービスの一部であるかのようにリムジンバスを使えるという安心感があります。双方の係員のコミュニケーションもよくできていて、連携サービスとしてうまくいっているように見えます。このへんの関係のうまい塩梅と言うのでしょうか、そんな上手な関係がバス会社との間でできていると、ちょっとしたことですが気持ちのよいサービスになります。

 

でも今日は、その「うまい塩梅」というのに大きな?がつくような場面にあいました。発車時刻を5分過ぎてもバスが出発しないのです。まあ別に急いでいたわけではないのですが、どうも様子が妙なので、双方の係員に聞いてみました。乗車予定の客がまだ来ないとか、まあ何だかよくわからないのですが、要は、バス会社側の判断というよりは、どうもホテル側が発車をストップさせているようなのです。さらに数分がたって運転手とバス会社の係員どうしで「これじゃおはなしにならないね」などとささやきあっていて、さすがに少しいらだっている様子です。どうも、ホテルとバス会社との関係では、ホテル側がバス発車のゴーサインを出すことになっているようで、リムジンバスの運転手と係員も、「こちらではどうにもなりませんで・・・」と困惑しています。

リムジンバスはホテルの送迎バスではなく、あくまで乗合の「路線バス」です。にもかかわらず、ホテル側の都合で一方的に発車を大きく遅らせて、ホテル宿泊者以外の一般乗客まで巻き添えにする、というのは、(「公共交通サービス」の観点からは)明らかに変な話に思えます。ホテル側が発車の判断をする、というのは、たとえばロビーで取り残されている乗客がいないかどうかの最終確認をする、というような事を想定したものと思うのですが。

結局は、その乗車予定?の乗客がどうなったのかもよくわからないまま11分遅れで出発し、でも途中は渋滞ゼロで所要60分で成田空港に到着しました。11分という遅れそのものはどうってことはないのですが、バス会社とホテルとの関係を考えさせられました。「定時運行」という交通事業者側のサービス意識と、宿泊者への臨機応変なサービスというホテル側の意識との間には、なかなか相容れない隔たりがあるのでしょう。両者のあいだで「どこに線を引くのか」、というような明文化されたルールがあることよりも、「よいサービスのために、どこで折り合いをつけるべきなのか」という感覚的な共通認識が、両者の間で現場レベルでできるかどうかだと思います(それがなかなかできないから、それぞれ別々のサービスになりがちなのですが)。公共交通におけるサービスの連携、というのは思いのほか難しいことのようです。

 

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