ビジター向け都市マップ 東京は?
海外でも国内でも、街に着くとまずはとりあえず地図を手に入れるのが私の習慣になっています。自分が使うため、というのがもちろん主目的ですが、この地図のクオリティや、地図の配布の仕方などをみると、その街のビジターへの「おもてなし」への意気込みがどうか?街をどう歩かせたいか?公共交通をどう位置づけているか?が間接的ながら分かるような気がするので、同じ街でも複数のマップをもらったりすることが多いです。

成田空港のリムジンバスカウンターで、英語のMAP OF TOKYO(2008年11月版) がおいてあったので、さっそくもらってきました。外国人向けへのホスピタリティがどうなっているのか? Yokoso Japanは、実地でうまくいっているのか?の検証です。

地図の範囲や、地図に載せているランドマークなどは、日本人と外国人観光客とではニーズが異なることを意識して設定しているようです。浅草やお台場など、中心から少し外れたところの大縮尺地図はないので、これ1枚で全てを済ませるのは難しいですね(これは、無料の地図には無理な注文かもしれません)。地名が日本語とローマ字併記で、でも日本語のフォントが小さくなっていて、非漢字圏の人も漢字圏の人もつかいやすいような絶妙なバランスのデザインになっています。

このようにまあ工夫はされているのですが、総合評価としては100点満点中30点といわざるを得ません。というのも、地図の情報が、新しいものに更新されていないのです。

たとえば、外国人が多い六本木・赤坂をみても、

・赤坂サカスがない(再開発前のビル配置のまま)
・サントリー美術館がまだ以前の位置(ミッドタウン内にない)
・国立新美術館がなくて、まだ東大の生研がある!
・ミッドタウンのエリア範囲が間違っている
・廃業したホテルがまだ載っている(六本木プリンスH,H東急観光)
  ・・・・・

それから、副都心線、つくばエクスプレスも地図に載っていません。それに、Fuji Bank とかSakura Bankなんて書いてある!ここまでくると、ジョークのネタです。他にもスペルミスや施設の訳語が???のものなど、たくさん・・・。

主要配布先として、JAL,JR東日本、リムジンバス、はとバス、と書いてあるので、このマップはかなり「代表的な」東京英語マップということになります。作成は、はとバスエージェンシーです。東京の観光の重要な一翼を担っている「はとバス」の子会社のマップがこの程度なのですから、東京のレベルを疑われても仕方ありません。

現地のマップがビジターにとってありがたいのは、持参している旅行ガイドブックの情報が古いことがあるので、新しい情報がマップに載っていることです。この基本ができていないというのは、やはりまずい。広告の更新とともに発行するので、この種のマップは本来は情報の更新がしやすいメディアのはずです。

作成者(広告代理店)は広告が取れればいい、配布者(スポンサー)も英語になると誰もチェックをしないし気づかない、ということでずっと放置されているのでしょう。文句を言うだけなら簡単なのですが、この問題は根が深いような気がします。(わが大学や研究室の英語Homepageがちょっと心配になってきた)

それでは皆様よいお年を。
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