メトロとトラムとバスは同列?
今日はフランス東部、ドイツ国境近くのストラスブールです(2泊)。で、以下に書くのは既に日本でも有名になっているストラスブールのトラムや中心市街地交通規制ではなく(いずれ書くかもしれない)、11月4日に滞在していたブリュッセルの話です(忘れないうちにという主旨で)。

今日(ストラスブール)もそうなのですが、フランス語圏は食べ物がおいしいので、ついつい食べすぎ使いすぎてしまいます(ユーロ安は体にも財布にもかえってよくない)。到着日の夜はさっそく、ちょうど旬のムール貝を。適当に入った店でしたが、まるまる身の入ったムール貝が鍋に山盛りで、加えてポテトフライ(冷凍だろうけれど)がこれも山盛りで、たいへんケッコー。
ムール貝

本題ですが、ブリュッセルは、地下鉄(メトロ)が3系統(実質2路線)、トラムが20系統(うち、都心部と一部区間で、地下区間あり。プレメトロともよぶ)、バスが約50系統(STIBのみ)です。
そのプレメトロは、都心部の約数キロの区間が地下鉄規格で地下化されて、トラムが乗り入れています。将来的には地下鉄規格の車両が走ることも想定しています。
aプレメトロ
ブリュッセル南駅。プレトラム(左側)とメトロが同一ホーム乗換えができます。トラムのホームが低いのが分かります。上下2層式の地下駅です。aプレメトロホーム
これは、都心からやや離れた環状方向のトラムの地下区間のMontgomery駅です。この路線は、道路上に整備された専用空間を走行し、一部区間が地下になります。ホームのかさ上げを想定している(と思われる)設計です。(→ヒアリングも何もしないぐうたら視察なので、断定形では書きません)
ちなみに、この路線は、地下区間もあり、地上も優先信号などが入っているような、LRTシステムです。一方で、一般車両と空間を共有する従来型のトラム路線もあります。

ということで、一般的な感覚だと、都市交通は、

1)メトロ + プレメトロ(トラムの地下部分)
2)LRT (プレメトロの地上区間を含む)
3)従来型トラム
4)バス
5)軌道フィーダー型バス

というような階層構造になっている、と教科書的には理解できて、実際に多くの都市では利用者もそのような理解をしていると思っていたわけです。もちろん都市によっては、上記で、3)と4)が同一というのは、まあよくある話で、また2)と3)を同一にしているのはむしろ普通なのかもしれません。

ところがというか、ブリュッセルでは、系統番号はメトロからバスまで共通で、さらに、地図では、上記の2)から5)まで、凡例でも全く区別せずに系統番号と線が書かれています。すなわち、地図に系統の線と番号が書いてあっても、それがLRTなのか普通のバスかの区別がない(一部のLRTが太線になっているのだが、太線と細線の区別の基準がよく分からない)。ですから、バス停と電停が共有されている場合、そのバス停(電停)に止まる系統の番号の表示でも、その番号がバスなのかトラムなのかは、必ずしも明示されているわけではありません。
電停
在来型のトラムの電停(バス停と共通)。トラム乗降中は、後続の車は赤信号で停車します。

その地図と同じものが、ホームページでも見ることができます。
http://www.stib.be/netplan-plan-reseau.html?guest_user=guest_en

日本で、バスに対する路面電車の利点として、そこに線路があるので路線が明確だとか、地図に線路が書いてあるので分かりやすい、などといわれることがありますが、少なくともこのブリュッセルを見る限り、その論理はなりたっていないようにも思います。むしろ、バスと路面電車を同格として扱うことで、バスの認知度を上げている、ともいえなくもありません。
(ちなみに、街のインフォメーションで配られている地図上には、トラムの線路はなかったように記憶しています)

もっとも一方で、最初にブリュッセル南駅にTGVから降り立った一旅行者の私としては、地下鉄(プレトラム)に降りる入り口にもどこにも、メトロ+プレメトロの路線図というのが皆無(ざっと見た限り)であったことは、正直「一体なんだこれは?」と思わずにはいられなかったのも事実です。TGVから初めて降りた客が、何の事前情報もなく駅の案内表示だけで、市の旧市街地までメトロに乗って行くのは、たとえ降りる駅名を知っていても不可能です(駅員もいない)。

これはきちんとヒアリングをしなければいけないことですが、バスをトラムと同列に扱うことに積極性を見出すということと、そのためかどうかは不明ですが、都市内の基幹的なネットワークをあえて(たぶん)明示しないという考え方が、どのような発想に基づいているのか、是非知りたいところです。

このことを一般的な課題に書き換えてみれば、
「公共交通の利用促進に向けて、
・できるだけ多くのバスの系統を利用者に認知させて、実質的なフリークエンシーを上げる試み。
  と
・都市内の主要な分かりやすいネットワークを特に明示化することで、利用者の認知性を向上させる試み。
という、相反する可能性がある方策をどう組み合わせていくか?」
ということになるでしょうか。

ちなみに、上記の地図を見るときに発見しましたが、STIBのホームページにアクセスすると、いま「顧客満足度webアンケート」をしています。ヨーロッパの多くの都市交通ではこの種の調査をしています。なるほどと思うこともある反面、かなり量は多めです。(英語版もあります)
http://www.stib.be/index.htm
Comment:
Add a comment:









CALENDAR
SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
ENTRY(latest 5)
ARCHIVES
CATEGORY
PROFILE
MOBILE
qrcode
LINK
無料ブログ作成サービス JUGEM

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.