フィヨルド周遊(1)
ベルゲンからは、フィヨルド周遊をしてオスロに向かいます。一般の列車・バス・船を乗り継いでいくもので、セットの切符を旅行会社が販売しています。
予定コースは、ベルゲン(ノルウェー国鉄)→ヴォス(路線バスで峠越え)→グドヴァンゲン(船でフィヨルド)→フロム(フロム鉄道:急勾配で山の上まで)→ミュルダール(ノルウェー国鉄)→オスロ

フィヨルドの湾や深い谷、けわしい峠越えなど、自然のつくる造形の中を進むすばらしいコースです。ちょうど黄葉の盛りで、山上はうっすら雪がかかっていて、あいにくの雨と霧の中でしたが、楽しい周遊でした。
フィヨルド2

細長く深い谷が続きます。湖や川のように見えますが、当然ながら「海」です。

フィヨルド3

フィヨルドと交差する谷も、U字谷が奥へと続きます。この写真は珍しく集落になっている場所。
(最近まで、アクセスは船だけだったようです)


こういう場所ですから、普通の旅行者の目で見れば「手つかずの自然の風景はすごいねえ」「自然の力は偉大だ」となるわけで、またそれが売りのコースでもあります。でも、原始のままの美しい自然だけでは、探検家はともかく旅行者をひきつける目的地とはならないわけで、ここが「観光地」として成立して、それが続いていくまでには、多くの歴史の積み重ねがあります。ここソグネフィヨルドの場合は、ちょうど、オスロとベルゲンを結ぶ街道筋だったこと、イギリス人の金持ちが鮭釣りにやってきたりして、それを受け入れるための小屋や宿ができたこと、さらにヨーロッパの王族が泊まりに来るようなホテルができたこと、船や鉄道の整備で周遊が可能になったこと(トーマスクック社<知らない学生(うちの学生のことです)は調べること>が早くも周遊ツアーを売り出した:ここまでで20世紀前半)、などというわけで、風景とは裏腹に、観光地としてかなりうまく「デザインされてきた」場所というわけです。
「観光開発」などというと何か自然破壊とか、言葉自体に少しマイナスのイメージがありますが、もともとの資源をそのまま生かして快適に旅行や滞在ができる広い意味でのインフラの整備や、すごし方の提案をすることです。とくに自然を主体とする由緒ある観光地には、かならずその「観光地」を育てるためにリードした人や企業があり、そのような経緯の積み重ねがあるところほど、またそこの「自然」も映えてくるのだろうと思います。

前述の周遊切符も、その意味で歴史があり、なかなか上手な売り出し方です。日本の多くの国立公園などの観光地でも、車を持たずとも周遊できて楽しめるような売り出し方に、もっと工夫がいるように思えます。台湾の観光客が日本の観光地でレンタカーを借りれるようにする(以前は、台湾の運転免許では日本で運転不可だった)なんてことも大事は大事なのですが、団体ツアーは嫌だけどレンタカーを借りるのもどうも・・・、というような潜在的マジョリティ(とくに外国人)をもっとひきつけることは必要に思います。

もっとも、ほんとうにフィヨルド観光をするなら、夏に何日か滞在するのが楽しいのでしょうが。
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