公共交通とベビーカー

何日かぶりにニュースサイトをみたらすごい円高になっていて驚きです。この週末を挟んで15%近くノルウェークローネが下がったので、こちらでの生活を考えれば「朗報」ではあります。いまの宿は基本的には前払いなのですが、先週オスロから戻ってきてチェックインしたときはバタバタしていたのでその際には宿代を払わずにいて、実はそのまま7日間たっています。払わずにいて結構トクしたことになります(物価が高いところにいると、セコくなってしまいよくない)。

もう今週はどこにも遠出せずに大学通いなので、先週・先々週のストックホルム・オスロ出張でのことなど、学術的な話よりは、その周辺領域のようなことを、自分の記憶の整理の意味でぽつぽつ書いていこうと思います。


ノルウェー、スウェーデンとも、町を歩いていると、とにかくベビーカーが目立ちます。ベビーカーは日本のものより長さ・幅も車輪も大きくしっかりしたものが一般的なので、なおさら目に付きます。出生率は日本より高い(2くらい)とはいえ、この密度には少しびっくりします。たとえていえば、街も電車・バスの中も、アカチャンホンポや西松屋の店内のようです(分かりますかね?)。でも、乳幼児の人口比が3から5%だとして(けっこう大きい子もベビーカーに乗ってます)、その割合がそのまま街を歩く人の構成比と考えれば、この密度はむしろ当たり前といえるのかもしれません。

ベビーカーで外出しやすいインフラが整っているからだ、というのは確かにそうなのですが、インフラだけでこの違いは説明できない気がします。それ以前に、子供を持つ親の外出習慣というか外出の考え方がそもそも違うのでしょうか。私が帰国する頃には長男もベビーカーに乗れるようになっているので、この習慣の違いが何なのかをこれから身をもって考えていこうと思っています。

で、そのインフラですが、ストックホルムの地下鉄駅はエレベータは確かにありますが、ベビーカーをそのままエスカレータに乗せる人の方が多いです。スピードも日本より速いので危ない気もするのですが、気にせずガンガン行きます。エレベータやエスカレータは日本もほぼみんなありますから、特に違いはありません。

というわけで、インフラがものすごく整っている、というわけでもありません。

旧型の郊外電車の入り口です。ベビーカーマークはあっても段差がありますが、、、。
乗るとき降りるときは、周りの乗客が手を貸します。
ベビーカー入り口

スロープでがんばって押して上がってください、ということですね。

ベビーカースロープ


バスのほうは、こちらは基本的には前乗りのようなのですが、車椅子・ベビーカーの人には、中ドアの外側に専用ボタンがあります。ベビーカーが乗ってきても、運転手も周りの乗客も親も慣れたもので、ベビーカーが乗ってくるからといってそのために停車時間が長くなるという感じはありません。

バス入り口

要は、周りの乗客もてきぎ手伝ったり譲り合ったりすることが前提のインフラになっています。このような人々の習慣も、広い意味でのソフト的インフラということになります。全てをハードのインフラと乗務員・駅員の対応で解決しようとすると、時にものすごくコスト高になったり、大仰な設備になってしまいます。

日本も、まだハードのインフラ整備を進めていく段階にありますが、そればかりに注力していると、ハードの整備の進行が、逆に市民の側のいわばソフト的インフラの力を弱めてしまう、ということもありうるシナリオなのかもしれません。一方で、人々の習慣は意外とすぐ変わるもので、たとえばエスカレータでどちらかの側に立つ習慣(やめてもいい気もするのだが)も、数年くらいでいつのまにか定着したような事例もあります。このような、習慣・意識(ソフト)とインフラ(ハード)との相性というか相互関係なんてものも、重要な研究テーマではあるんですけどね。

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