オスロの”City bikes"
 時は戻って、今度は9月29日に訪問したオスロのCity bikesについて書いてみます。ストックホルムとは違って、今度はただ乗っただけではなく、Clear Channel社への訪問を行いましたので、いろいろなことが分かってきました。同行した青木先生、大森先生はまさにこれがご専門なので、私が以下にいろいろ書くのもやや恥ずかしいのですが、まあ素人+アルファの感想ということで。

まず、自転車の使われ方。
前のコラムで、ストックホルムでの自転車の使い方は、少し長い距離を自転車道を使って原付のような感覚で使う(ように見える)、と書きました。オスロでは、専用自転車道をレーサーのように駆け抜ける、というのではなく、日本の街での自転車のマナーがよくなったというような走り方をします(専用の自転車道もストックホルムよりは少ないです)。といっても、駅端末利用というのはあまりなく、家の近所でのもうすこし短距離のちょいのり風に使う人が多いように見えます。都心のサイズも小さいので、都心を自転車で走っている人も、服装などから見てその近くの人のように見えます。まちによって自転車の使われ方は明らかに大きく違うのですが、そのあたりの違いが分かるような調査データはおそらくないので(ご存知の方教えてください)、このように感覚でしかものが言えないのがもどかしいところです。

ストックホルムの項では、まちでの自転車の使われ方とCity bikesで想定している使われ方がどうも異なっているようだ、と書きました。これも、City bikesが新しい自転車の使い方を提案できてそれが市民に浸透すると、よりpopularになるのでしょう。一方オスロは、上記のような自転車の使い方を既にしているせいか、City bikesとまちの相性はいいように見えます。いたることろでCity bikesを使っている人を見かけます。でも自転車ラック数は、ストックホルムのせいぜい1.5倍程度です。

みなと

実際に、Clear Channel社の方とともに十数人で市内を移動しました(ここで中村文彦先生が自転車に乗る姿を私ははじめてみることになります)。このあと、自分でも使ってみましたが、ストックホルムもオスロも、自転車の保守状況は良好でした。

中村先生

ClearChannel社以外にも、JCDecaux社などが、この数年でこの種のシステムを多くの欧州の都市で導入中です。そのそれぞれの長短は専門家の解説に任せることとして、このシステムでは、とにかく、自転車(軽くてシンプルで使いやすい)、貸し出しシステム、ラックの構造(シンプルさ)など、ずいぶん進化をしているように感じました。登録管理の方法、行政との協議内容、自転車の運用と保守、広告の運用などについては、かなり経験をつんでいるように見え、ビジネスモデルとしてほぼ確立しつつあるともいえます。

一方、ストックホルムとオスロの違いで書いたように、交通という立場から見たときには、自転車がどのように使われているのか?利用者はどこからきたのか(公共交通からの転換なのか、車からか、保有自転車からか、はたまた新規か)、既存の交通モードとの役割分担を都市交通としてどう位置づけるべきか、という議論や分析をもっとしたいですし、また知りたいところです。このあたりは、すくなくとも私の感覚では、両都市ともこれから、と見えます。とにかく、システムをうまくまわすことが今までは大事だったでしょうから。

日本に入れるのは法令上の難しさもあるでしょうが、どのような使い方を想定するかを、まずは都市側がこの種の自転車をどう明確に位置づけるか、利用者にどういう使い方を提案できるか、がカギなのでしょうね。そのためにも、上記の分析が必要で、ここが交通の研究者の出番なのでしょう。

他の都市で使ってみれば、この私の感想もまた違ってくるのかもしれませんが、まずは2都市を数日見た感想ということで。
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