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ストックホルムの”City bikes"
 ストックホルムにやってきました。ノルウェーのトロンハイム滞在中も、何回かは遠出をする予定で、今回は24日から29日まで、ストックホルムとオスロ出張です。26日以降は、中村文彦先生とも合流です。

ストックホルムは、トロンハイムから来ると、店はあるし食べるところには困らないしで(物価もリーズナブルになってくるし)、なんだか娑婆に出てきたというような感じです。

などということはともかく、ストックホルムではさっそく”City bikes"を試してみることにしました。




中心部

こんな感じで、中心部の約70箇所にこのような無人の自転車スタンドがあり、事前登録をした会員は、脇の広告版についてるリーダーにICカードをかざすと、うち1台の自転車のロックが外れて自転車を借り出すことができます(一回最大3時間)。歩道上にこのようなスタンドがあり、広告代理店(Clear Channel社)が行政とのタイアップで、ヨーロッパのいくつかの都市に展開しています。City bikesは、このCC社のシステムの名称です。実はトロンハイムにもあるのですが、私はここが初体験です。

借り出し

ということで、カードをかざして、一台の自転車のロックをはずします。これから出発です。
このカードは、大きな地下鉄駅などですぐ登録・購入ができます。シーズンカードは250SEK, 私が買った3日カードは125SEK(約2000円)です。

自転車道

まず、自転車は車道を走り、歩道や歩行者専用道は手で押していく、というのがルールなので、当然それに従います。市内は自転車道もあり、けっこうな利用があります。上記の写真で、自転車のマークが路上に上下でありますが、これが自転車の進行方向をあらわしています。ここでは対面通行ということになります。左の女性が手をかけているのは、自転車用信号の押しボタンです。

まず、そもそもの自転車の走り方ですが、それなりにスピードを出して皆さん走っています。何台か自転車があると、車群になって進んでいきます。日本のように、皆がてんでばらばらのスピードで走っているわけではありません。すると例えば、「ちょっとそこの店に寄ろう」などと不意に停車すると、追突されてしまうかもしれませんし、日本での街乗りの感覚で走っていると、後ろから追い立てられているような感じもしてきます。

というわけで、このCity bikesは、日本の観光地の「レンタサイクル」とは、使われ方も走り方もずいぶん違うことがわかります。そぞろ歩くような感覚でぶらぶら乗る、とか、商店街をいくつかの店をはしごしながら走る、という感覚ではありません。また、所用のある場所にちょっととめて置くとか、観光名所の前でとめておく、なんてことはできません。カギがないんですから。

要は、貸し出しスタンドからスタンドまで、直行でさっと移動する、という使い方です。都市内回遊に使う、といってもそれは一台の自転車でぐるぐる回るわけではなく、スタンド間のpoint to pointの利用が連続する、という感覚です。そもそも自転車の使い方が、日本のような「徒歩の延長」というよりは、「エンジンのついていない原付(変な表現ですね)」という感覚のような気がします。City bikesもそのような利用を想定したシステムともいえます。

てなわけで、歩行者専用道の商店街(これが長い!)をゆっくり走る、なんてことはやめて、初日は、とにかく街を走り回ることに徹してみました(1時間ほど)。楽しかったですが、これは本来の想定された利用ではないですね(久しぶりにいい運動)。

そこで今日(25日)は、市役所庁舎に10時に行くことにしていたので、ホテルから直行利用をしてみました(仕事ではなくて、ノーベル賞授賞式の間の見学ツアーの出発時刻が10時に始まるので・・・)。たしかにこれは便利!距離としては2kmくらいです。自転車はもちろん市庁舎前のスタンドに乗り捨て(この言葉はレンタカーでも使いますが、あまりいいひびきの言葉ではないですね)です。「エンジンなし原付」+タクシーの感覚。

とはいえ、町でこの自転車に乗っている人はほとんど見かけませんでした(見かけたのは2台)。もっとも、町でしょっちゅうこの自転車を見かけるような状況だと、町中をスタンドだらけにしないととても需要に追いつかず、それも異様な感じです。とすると、このシステムは、「都市交通の補完」というほどの量をさばくことはとても無理(というか、そもそも想定していない)で、あくまで「洗練された広告」というビジネスと、「環境にやさしい自転車の推進」という行政政策のPR手段との2つの融合である、といったら皮肉が過ぎるでしょうか。




  • 2011.09.11 Sunday
  • 06:39
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