STATE | ENTRY | <<new | 1 / 1pages | old>> |
|
スポンサーサイト
|
|
電車やバスの車内でのすごし方
新幹線などではなく、日常の電車の中での話です。
横浜から引っ越してから、通勤時間が一気に長くなりました。それまでもいつもなぜかバタバタと時間に追われているような気がする生活だったのに、さらに毎日の通勤(+帰宅)時間が2時間増です。この時間をどうにかしなければ、生活がまわりません(仕事も家庭も)。自分のトータルの仕事量(アウトカム)でみると、同分野の他の先生方に比べるとずっと少ないわけで、根本的には、時間の使い方が下手なのと、仕事のスピードの遅さとに尽きるわけですが。 移動時間のすごし方としては、ひとつは仕事をする・メールチェックをするというので、横浜に住んでいたときも、大学から外の会議の場所への移動のときには、よくそうしてきました。そこでまずは、どこでもネット接続ができるようなモバイルツールをずいぶん比較検討してみました。安いネットブックパソコンもたくさん出ていますし。ちなみに、わが土木教室の先生方は、多くの方がモバイラーですね(いろいろな情報ありがとうございました)。 時間の使い方については、行動分析の分野でも研究対象でもあります。空間的・時間的に隔離された資源をどう使うか?コマ切れになっている時間をどう使うか?というわけです。たしかに、コマ切れの比較的短い時間の有効活用ということでは、メールチェックなどはうってつけです。 それなりに考えた末、この移動時間を、あえて仕事ではなくて、読書にあてることにしました。振り返ってみると、この数年というもの、本をあまり読んでいないことに気がつきました。まとまった時間こそ、仕事や家族との時間につかって、コマ切れな時間こそ、いままでなかなかとれなかった読書の時間にしようと。それも、どちらかといえば、専門書というよりは、むしろ一般的なフツーの本を。 で、この2ヶ月間それを実践してきて、いまのところ思いのほかうまくいっています。読書が継続的に習慣づくということも自分には久しぶりでよかったし、意外なほど気分転換になります。何よりも、5分や10分くらいのコマ切れ時間でも、それが連続していると、一般書だったら前に読んでいた内容も頭に残っているので、毎日トータルで1時間もあれば、かなりの量を読めることに気がつきました。文庫や新書なら、かさばらなくて軽いですしね。 で、この2ヶ月でよんだ本。書き出すのも恥ずかしいのですが、まあ備忘録として。 ・自然な建築 (隈研吾) 岩波新書 岩波新書にしては薄いですが、著者らしさが伝わってきます。 ・宮部みゆき責任編集松本清張傑作短篇コレクション上 文春文庫 企画とタイトルのうまさですね。中・下巻もいずれ。 ・都市計画の世界史 (日端康雄) 講談社現代新書 ありそうでなかった都市計画史の読みやすい本です。 ・「坊ちゃん」はなぜ市電の技術者になったか (小池滋) 新潮文庫 昔よんだ「英国鉄道物語」(同著者)を思い出します。 ・心にとどく英語 (マーク・ピーターセン) 岩波新書 10年前に買った本を再び。言葉の持つ表現の幅広さを感じます。 ・「日本」とは何か 日本の歴史00 (網野善彦) 講談社学術文庫 土木には塩野七生ファンが多いですが、それとはテイストの違う 網野善彦もぜひ。 |
|
早起き通勤に挫折(?)して気づいたこと
都内に引っ越して、この年明けから、通勤時刻(と帰宅時刻)を1時間半ほど繰り上げることにしました。そうしないと、家でも大学でも時間が取れなくて、高校時代以来20年ぶりに毎日早起きをすることになりました。すると、朝は8時前に大学に着いて、18時頃に大学を出ることになります。 |
|
Suica (PASMO)でバス
かなり久々の更新です。
横浜駅から大学まで行くバスも、昨年の秋についにICカードが導入され、昨年12月に帰国して、残りの磁気バスカードの残度数がなくなったこの1月から、バスには毎日Suicaで乗車をしています。 毎日、バスで観察していると(専門ですから)、磁気カードの利用者の割合が依然高いようです。磁気カードだと5000円券で850円分のプレミアがつきますが、Suica (PASMO)でも同じ割合のポイントがつく(暦月で一定回数以上乗車する場合)ので、それなりに乗車頻度がある人なら磁気カードを使い続ける理由はあまりないはずなのですが、これは、バスでも鉄道と同じように割引ナシと思っている人が多いことがひとつの大きな理由のように思えます。バスでのSuica (PASMO)利用についての乗客への周知は、まだ道半ばです。 バスでのICカード利用についてはこんな経験をしました。 私は、Suicaの乗車履歴を駅の券売機でときどき印字しています。先日も履歴を印字しました。ひとつひとつみていると、自分がこの数週間でどんな行動をしていたかよく分かります。バスの場合も、きちんとポイントが付与されている(乗車のときに引かれる度数が割り引かれている)ことも確認できます。 で、2月のある日にあるところに行ったときの、バスの乗車記録を見たところ、170円区間に乗車したはずなのに300円強の度数が引かれているのを発見しました。どうやら、乗車時にリーダーにタッチしたことが記録されずに、そのバス系統の始発バス停からの運賃が引かれているようです。きちんとタッチしたはずなんですけどねえ。 放っておいても全くかまわなかったのですが、まあ専門でもあるし後学のために、バス会社の営業所に問い合わせてみることにしました。かくかくしかじかで、と電話で申し上げたところ、「さっそく確認します」とのことで、カード番号や乗車日などをお知らせしました。すぐに折り返し電話があって、「たしかに乗車の記録が確認できました。」 あたりまえ、と言ってはそれまでかもしれませんが、さすがですね。電話対応の担当者の方もとても丁寧でした。 これでわかったこと。どうやら私が乗車時にタッチしたのは、降車用のリーダーで、乗車時には整理券発行機の脇にある別の乗車専用リーダーにカードをかざさなくてはいけなかったんですね。 私が横浜市内で毎日乗っているバスは均一区間なので、乗車時に運賃箱上のリーダーにカードをかざすわけですが、このバス会社のキロ制運賃のバス系統では、運賃箱上のリーダーは降車専用。本来なら乗車時には入り口右脇の別のリーダーにかざさなくてはならなかったのに、いつもの習慣で、運賃箱上の降車専用リーダーにかざしていたわけです(このバス会社の場合、始発駅以外は、乗車も降車も前扉からになるので、こんなことも起こるわけだ)。 これなら乗車時に記録されないのもあたりまえです。公共交通の研究者のはずが、こんなことも知らなかったなんて、まったくもって恥さらしもいいところです。 でも、前扉から乗車したのだから運転手が気づいてくれてもよさそうなものだし、乗車時にカードをかざす場所の注意喚起などもっとしてほしいと言うのも、自分のことを棚に上げつつ思うのも事実です。バス会社のホームページにも、ICカードの乗車の仕方は書かれていますが、乗車時のカードをかざす場所までは書いてありません。同じ県内で対キロ制と均一制が並存しているわけですから、私のような間抜けな乗客もいないとも限らないわけで、これについてもあらためて、『バスでのSuica (PASMO)利用についての乗客への周知は、まだ道半ばです。』と言っておきましょう。 |
|
黒部の太陽
16日の夜は、土木学会主催の「黒部の太陽」特別上映会に行ってきました。石原裕次郎と三船敏郎主演の40年前の映画で、黒四ダムの関電トンネル掘削を舞台にした、あの有名な映画です。
「土木屋」としては期待にたがわず迫力満点な映画で、その意味では満足して帰ってきました。 ただ、土木工事の場面以外の、映画としての人間模様を描いている部分:たとえばどんな経緯で主人公(裕次郎)が結婚したのか?父との葛藤や作業員との確執は?・・・・・・などがずいぶん省略されているようで(劇場版から2〜3割カットされていたそうです)、その部分が描かれてこその「映画」としての感動、というのも期待はしていたところだったので、もし機会があればぜひノーカットで見てみたいものです。 舞台となった北アルプスには何度も登っています。学生の頃には、黒四ダムから十字峡を経て、欅平(トロッコ列車の終点)までの、黒部峡谷沿いの水平歩道(旧日電歩道)を、紅葉シーズンに1泊で歩いたこともありました。ほとんど水平(というかゆるい下り)の道で、いまは足場もしっかりしているので、山歩きに少し慣れていれば技術的にも体力的にもあまり問題ない道ではあるのですが、がけから足を滑らしたら当然ながら命はありません。アーチダムを下から見上げたときの迫力、秋でも黒部川の本流に残っていたスノーブリッジ、高熱隧道から流れ出るお湯の露天風呂、垂直の岩壁にコ字型にくりぬいた水平歩道・・・など、今でもよく覚えています。 この高熱隧道は、「黒部の太陽」でも出てくるし、吉村昭の同名の小説にもなっています。吉村昭の本は結構読んでいて、「高熱隧道」も高校生か浪人生のときに最初に読んでから、それ以来いままで何度か読み返しています。でも一箇所だけ、不満な点があるのです。 この小説のひとつのヤマ場は、冬の黒部峡谷の志合谷のトンネル工事の宿舎が、ホウ雪崩で宿舎が丸ごと黒部川の対岸の岩壁まで吹き飛ばされてしまう、という場面なのですが、そこが問題箇所です。雪崩が流れてきた方角と、宿舎が飛ばされてしまった方角の小説での記述が、どうかんがえても東西南北が逆なのです。吉村昭ほどの人が間違うわけがない、という気もするのですが、実際に志合谷に行って旧宿舎の廃墟をみて谷を見上げてみるまでもなく、地図を見れば間違いだといわざるを得ません。私の持っている版はもう20年近く前の文庫本ですが、いまの版は修正されているのでしょうか?もし修正されていないのなら、小説とはいえ、史実に基づく作品なのですから、何とかすべきものと思います。「文学作品」となると難しいのでしょうかねえ。 |
|
ベビーカーデビュー
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
このブログも文字通り不定期更新ながら、新年を迎えることができました。ひきつづいて、研究・教育と日常との間にあるネタを書いていくスタイルでいこうと思います。日記でもなければ、研究記録でもなければ、戦略的な情報発信でもない、「中途半端なブログ」のスタイルに積極的な意義を見出しつつ、書き続けていければと思います。 さて年末年始は、4ヶ月になる長男をベビーカーに乗せて、街を歩いたり、電車に乗ったりということをはじめて始めました(12月まで海外単身赴任でしたから)。こういうときに「バリアフリー経路」を事前に調べるのは、どういうわけか私の役割になります。東京メトロの駅においてあるパンフ「バリアフリー便利帳」もさっそくもらってきました(どの駅にもこのパンフが置いてあるのには感心。オムツ替え台のあるトイレの有無まで書いてあるのはさすが)。いろいろ出歩きましたが、電車も空いていたし、事前に調べておけばほぼ問題なくOK。恥ずかしながら改めて認識したのは、エスカレーターはベビーカー禁止なんですね。というのも、ヨーロッパで、駅のエスカレーターにガンガンとベビーカーに乗せていくお母さんお父さんをたくさん見ていたので。あらためて考えると、日本より駅のエスカレーターのスピードは速いわけで、本当にエスカレーターに乗せて大丈夫なんですかねえ。 年末には、都内の商業施設もいくつか行ってみました。東京ミッドタウンに行ってみると、外の檜町公園も含めて、ベビーカー親子がたくさん目に付いて少しびっくり。ここにいる限り、少子化なんてどこの話?という気さえしました。建物内は、年末でそれなりに混んでいたのですが、エレベータを利用する人は少なく、まるでベビーカー親子+車椅子用といった感じで、気持ちよく使うことができました。エレベーターが客の主動線から微妙にはずれたところに配置されていて、ほとんどの客は真ん中にあるエスカレータを使います。デパートなどで、エレベータがとても便利な位置にあるような場合には、皆がエレベータに集中するので、ベビーカーで行くのは気が引けてしまいます。ここでは、エレベータでなくてもいい人には使わせずに、でも、エレベータを必要としている人にはそれほど遠回りをさせずに気持ちよく使ってもらう、という絶妙なバランスを(すくなくともその日は)うまく実現できているような気がしました。ベビーカー親子が多いような気がしたのも、そんな使いやすさの結果なのかもしれません。私も、これからもちょくちょく行こうと思いました。 エレベータの配置といえば、関西空港は失礼ながら最悪と言ってもよいもので、関西空港駅の改札から国際線出発階までの主動線上には、エスカレータではなくエレベータが配置されているので、電車で関西空港に到着すると、真ん中にあるエレベータ前で延々と待たねばなりません。トータルで見ればもちろん容量オーバーになっていないのですが、このターミナルビルの(高名な)設計者は、鉄道の旅客の特性(ランダムではなくいっせいに到着する)というものを、感覚的に理解していなかったのでしょう。関西空港全体としてはとても使いやすいだけに、この部分の「失敗」は惜しまれます。 駅施設などは、いままで自分ではそれなりに「分かっている」つもりの世界であったにもかかわらず、ベビーカーを使うようになって、それまで頭では分かっていてもなかなか感覚としてつかんでいなかったことが多いことに気がつきました。「体験しなければ分からない」というのは確かにその通りで、でも専門家というのは「体験しなくても想像できる」感覚と言うかセンスがなくてはいけませんね。そんなことを考えた今年のお正月でした。 |
|
ビジター向け都市マップ 東京は?
海外でも国内でも、街に着くとまずはとりあえず地図を手に入れるのが私の習慣になっています。自分が使うため、というのがもちろん主目的ですが、この地図のクオリティや、地図の配布の仕方などをみると、その街のビジターへの「おもてなし」への意気込みがどうか?街をどう歩かせたいか?公共交通をどう位置づけているか?が間接的ながら分かるような気がするので、同じ街でも複数のマップをもらったりすることが多いです。
成田空港のリムジンバスカウンターで、英語のMAP OF TOKYO(2008年11月版) がおいてあったので、さっそくもらってきました。外国人向けへのホスピタリティがどうなっているのか? Yokoso Japanは、実地でうまくいっているのか?の検証です。 地図の範囲や、地図に載せているランドマークなどは、日本人と外国人観光客とではニーズが異なることを意識して設定しているようです。浅草やお台場など、中心から少し外れたところの大縮尺地図はないので、これ1枚で全てを済ませるのは難しいですね(これは、無料の地図には無理な注文かもしれません)。地名が日本語とローマ字併記で、でも日本語のフォントが小さくなっていて、非漢字圏の人も漢字圏の人もつかいやすいような絶妙なバランスのデザインになっています。 このようにまあ工夫はされているのですが、総合評価としては100点満点中30点といわざるを得ません。というのも、地図の情報が、新しいものに更新されていないのです。 たとえば、外国人が多い六本木・赤坂をみても、 ・赤坂サカスがない(再開発前のビル配置のまま) ・サントリー美術館がまだ以前の位置(ミッドタウン内にない) ・国立新美術館がなくて、まだ東大の生研がある! ・ミッドタウンのエリア範囲が間違っている ・廃業したホテルがまだ載っている(六本木プリンスH,H東急観光) ・・・・・ それから、副都心線、つくばエクスプレスも地図に載っていません。それに、Fuji Bank とかSakura Bankなんて書いてある!ここまでくると、ジョークのネタです。他にもスペルミスや施設の訳語が???のものなど、たくさん・・・。 主要配布先として、JAL,JR東日本、リムジンバス、はとバス、と書いてあるので、このマップはかなり「代表的な」東京英語マップということになります。作成は、はとバスエージェンシーです。東京の観光の重要な一翼を担っている「はとバス」の子会社のマップがこの程度なのですから、東京のレベルを疑われても仕方ありません。 現地のマップがビジターにとってありがたいのは、持参している旅行ガイドブックの情報が古いことがあるので、新しい情報がマップに載っていることです。この基本ができていないというのは、やはりまずい。広告の更新とともに発行するので、この種のマップは本来は情報の更新がしやすいメディアのはずです。 作成者(広告代理店)は広告が取れればいい、配布者(スポンサー)も英語になると誰もチェックをしないし気づかない、ということでずっと放置されているのでしょう。文句を言うだけなら簡単なのですが、この問題は根が深いような気がします。(わが大学や研究室の英語Homepageがちょっと心配になってきた) それでは皆様よいお年を。 |
|
合宿を終えて
合宿お疲れ様でした.私ははじめの2日のみの参加でしたが,皆さんから長男誕生のお祝いのお言葉とお祝いの品を頂き,感謝しています.
さて,各学生の発表については,必要のある人には個別にお話したので(時間的な制約で話せなかった人もいましたが)ここではコメントしません. 今後ですが,とくに4年生は,特に9月からは作業の量(質ももちろんですが)がとても重要です.まあ夏前は「試行錯誤の段階」ということで,頭(時間)を使っていてもいなくても表面上はあまり差が出ないのですが,これからはかける時間(量)がものをいいます.個人差はありますが,これからはより卒論に時間をかけて,そして目に見える作業結果を出していってください. |